日常の転倒リスクから大切な人を守りたい
ー「motte」は考案者の体験をもとに考案されましたー
”うつ病"と診断されてしまった父親は心配かけたくない思いと2度の大手術を乗り越えたプライドから周囲の人たちに”そのこと”を秘密にしていました。
初めての手術は”冠動脈バイパス手術”
原因不明の高血圧で運転中に動けなくなり、そのまま
町医者へ運び込まれて入院。血圧治療を数年間続けたものの症状は改善しませんでした。たまたま他の医者に診てもらったところ心臓の冠動脈閉塞が発覚しすぐに大学病院でバイパス手術をうけました。
手術は8時間にもおよびましたが無事に成功。術後の
”緑の宇宙人の襲撃”(ICU症候群)にも勝利して日常生活を取り戻すことができました。
それから10年後、胃の不調を感じてかかりつけの病院で看てもらったところ胃がんが発見されました。
医者に”ステージ4”と宣告された時
知識が乏しかった当初、”軽くて良かった”となぜか安心したそうです。
直ちに入院、手術となり転移していた脾臓と一緒に胃を全摘出しました。
術後の回復も早く、数か月後には好物の「かつ丼」を美味しそうに食べていたのを思い出します。
心臓バイパス手術に必要な血管を足から取ってきたり、メンテナンスの為に人工血管を数回入れたり胃や脾臓が無かったり‥満身創痍でありながらも一見快適に日常生活を送る姿を目にして周囲の人たちは畏敬と驚きの念を込めて父親を「鉄人」と呼びました。
しかし「鉄人」にも老化という錆が進行していきました。
(次号に続く)
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