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vol.8 小国町くじゅうわいた展望公園入口付近のバイク事故で道路に寝ていたのは私です

2023年11月11日 熊本県小国町バイクと軽乗用車の衝突事故

タンデムグリップ「MOTTE」開発者のSです。

 

 前回の「退院・現場検証」からの続きとなります。

 

現場検証を終えて病院の駐車場でバイクショップ店長を待っていると「JA共済」補償担当者より電話がかかってきました。電話の内容は簡単なお見舞いと補償についての説明でした。

 

1.搬送された小国公立病院の治療・入院費と全快までの治療費は「JA共済」で支払うこと

2.今後「人身傷害補償」と「対物補償」の交渉はそれぞれ別の部署で行うこと

相手が女性でもあり「ご安心ください」などと言われてすっかり気を緩めてしまいました。

 

バイクショップ店長が到着して事故車両を預かってもらっている会社に愛車CB1300SBを引き取り

に行きました。そこは事故現場から数キロ離れたD自動車という会社でした。

 

案内されて愛車CB1300SBを見に行くと、近づくにつれて「いつもと違う雰囲気」が漂っていました。 

店長はさすがにプロです。遠くからすぐにバイクの異変に気がつき寂しそうにつぶやきました。

なんか短くないですか?」

近づいてみると確かに前輪が車体フレーム側に食い込み「なんか短く」なっていました。

 

D社の社長さんと暫く話をして、事故直後に救護してくれた方がバイクチームのリーダーで地元のボス的存在の方だったことや前輪が動かずに移動するのが大変で周りのドライバーさん達が協力してくれたこと、そして加害者ドライバーが代車を運転できないほど動揺していてた様子などを聞かせてもらいました。

 

 

愛車CB1300SBの悲惨な状態を携帯カメラで何枚か撮影し終わり敷地内に止めてあった加害車両もついでに

撮影しておきました。記念撮影というわけではなかったのですが、後日役立つこと?になりました。

教訓:3 両方の車両の映像は状況証拠としてとても重要です。当事者が直接撮影できる機会はほとんど

ありません。可能であれば責任の有無に関係なく多くの証拠画像を残すことは重要です。)

この時撮った車両画像にドライブレコダーが映っていましたが、後の交渉の中で保険会社はドライブレコーダーの存在を否定しています。

 

バイクを引き取った後に事故現場を訪ねてボスにお礼を伝えようとしましたが、残念ながら、その時は出店されてなかったのでボスにお会いできませんせした。この件が片付いたらもう一度「バイク」でで訪ねて、直接お礼と感謝を伝えたいと思っています。

 

福岡の自宅に帰宅した翌日から救急搬送先病院の「紹介状」を持って地元の「整形外科」へ通院をはじめました。

(先述した私の脊椎横突起骨折をまるで突き指か何かのように扱う先生の病院です)

再度レントゲン写真撮影や医師の診察を受け約1~2か月ほどの治療計画となりました。

教訓:4 救急搬送先病院の診断書には膝の創傷について触れていなかったようで、傷の痛みだと本人も思い込んでいました。しかし、時間が経つにつれて以外にもハンドルを持っていた手首などにも不調が出てきて現時点でも痛みと不自由さを感じています。少しでも衝撃が加わった場所については症状がなくても徹底的に診察してもらうことが重要です。後から不調を訴えても保険会社は治療費負担を拒否してきます。)

 

11月14日(帰宅翌日)に先述の「JA共済」の女性担当者(物損担当)から電話がありました。

補償についての話の中で「車両の撤去・一時保管・移送」「小国町からの帰宅交通費」などの必要経費の話になると過失割合が9:1なので社内規定により補償できないとの回答がありました。

あなたにも事故の責任があるので仕方なない」との見解です。

 

「加害車両はメチャクチャ危険な運転をしていたが、なぜこちらの責任となるのか?」

JA共済「移動中の事故なので通常この過失割合となる」

「事故の状況を分かって言っているのか?」

JA共済「加害者ドライバーと話をして、そのような判断となった」

「加害車両にはドライブレコーダーが付いていたが映像は確認したのか?」

JA共済「いや、まだ確認していない」

「事故の経緯からしても納得できない。普通に運転していて、全治1か月の怪我をさせられて、3日間行動の自由を奪われて、バイクを壊されて、いろんな人に迷惑をかけたのは自分にも責任があるのか?」

「加害者ドライバーは何と言っているのか?」(正直、怒りが湧いてきました。)

 

JA共済の主張する内容であれば被害者だとしても過失が1割でもあれば「事故車両の片づけ費用」「入院先からの帰宅費用」「調書作成のための警察署への出頭費用」などはすべて被害者が自己負担するのが当たり前だというのです。生活圏から遠方で事故に合うと莫大な費用負担が生じることになります。

教訓:5 このような会社は十分に事実確認などせずに似たような事例で物事を進めようとします。私が対物保険に入っていれば違った展開になったかもしれません(対人のみの共済に加入)。バイク・自動車の任意保険に必ず加入しましょう。)

 

極端に言えば無一文で危険運転車両に遭遇しぶつけられると、被害者は事故現場から「本人」も「車両」も家に帰って来れなくなると言うことです。

 

JA共済「ただし、あなたに過失が無いと判明した場合は補償します。」

「加害車両のドライブレコーダーをすぐに確認して連絡ください」

JA共済「わかりました。確認して連絡します。」

 

会話の中で想定外の理不尽さを実感してきた私は一抹の不安がよぎり始めました。

 

「唯一の証拠である相手車両のドライブレコーダー映像がもみ消されるかもしれない‥」

 

私はすぐにインターネットで交通事故に強い弁護士事務所を検索しました。

 

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