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vol.5 小国町くじゅうわいた展望公園入口付近のバイク事故で道路に寝ていたのは私です

2023年11月11日 熊本県小国町バイクと軽乗用車の衝突事故

タンデムグリップ「MOTTE」開発者のSです。

 

前回の「衝突事故まであと0.5秒」からの続きとなります。

 

軽自動車に近づくにつれて助手席の女性の目がだんだ大きくなってきました。

 

実際、私にはやることがなく大きくなる目を凝視する事しかできませんでした。

左に少しハンドルをきったせいでテールが右に流れ始めていました。

バランスをとるためにハンドルを右に切って立ち直ったあたりで軽自動車に衝突しました。

 

幸運にもフロントタイアがほぼ軽自動車の左側側面に対して垂直に向いていました。

衝突時の衝撃をフロントフォークとステムシャフト、ブランケットで受けた事とスピードが遅かった

ことで柔らかくあたった感触でした。

 

しかし車両重量270kgの勢いで車体の右側が軽自動車の後部座席あたりに強く衝突しました。

エンジンガード(スライダー)とクランクケースが右足が挟まれるのを防いでくれたと思います。

逆側の膝の方が衝撃が大きくひどい打撲と傷となりました。

(後で出てきますがこの左ひざが残念な結末を迎えます)

ほかにはハンドルを握っていた両手首への衝撃による後遺症が後になって出てきます。

 

フロントタイヤが軽自動車の前輪フェンダー、バイク車体が後部座席の順で衝突していったわけですが

ライダーはどうなったかといいますと、前述の左ひざ創傷と手首挫傷、加えて腰椎横突起骨折2か所

という結果となりました。(腹周りの脂肪がクッションになったおかげでこの程度で済んだのかもしれません)

 

 衝突後、投げ出されて頭が地面に当たっていると思われその瞬間の詳しい状況は覚えていません。

気がついたときは地面に倒れていて腰の痛みを感じていました。

 

たぶん1分程度は転がっていたと思いますが、露店の店主さん(仮症ボス)が駆けつけてくれ救護をしながら

テキパキと救急車の手配や交通整理の指示をしていただいていました。

何人かでヘルメットを取ってもらってやっと周りの状況が分かってきました。

周りを見渡すと多くの人たちが交通整理をしていただいているのが見えました。

 

横になって周りを眺めていると先ほど目が合った助手席の女性が様子を見にやってきました。

様子を窺うようにしばらく私を観察して去っていきました。

 

「かっこ悪いな~」「すみません」などと照れて立ち上がろうとするとダメージが分からないので

寝ているようにボスに諭されおとなしく救急車の到着を待っていました。

 

そうこうしていると、眼鏡をかけた線の細い感じの男性が「運転していた者ですが、すみませんでした」と挨拶に

やってきました。彼女が生存確認して安心してやってきたのどうかは不明ですが、震えながら小さな声で「すみませんでした」と謝罪していました。

 

事故を起こした場合、加害者は救護義務が生じます。

今回の相手ドライバーはまだ19歳で事故後の動揺も激しかったと想像します。

レッカー移動していただいた会社の方の話では男性は運転できないほど動揺しており、やむなく同乗の女性が

台車を運転して帰ったそうです。(ほんとは台車を貸したくなかったそうです)

 

社会経験や運転経験の少なさで致し方ないとは思いますが、同乗の女性が最初に被害者の状況を確認しに来るというのはいかがなものかとは思います。

やはり男性に比べて女性はたくましいのは事実です。

 

しかし私の疑念はずっと消えてません「事故のきっかけはアナタではないのか…?」

 

さて、今回も長くなってしまいました。次は「初めての救急搬送と入院」です。

 

 

 

 

病院まであて30分